銀イオン水とは、純水に銀イオン(Ag+)が溶けた状態の水のことをいいます。

2.銀イオンの特性

銀系抗菌剤にとっての一番大きな特徴は、抗菌効果が強いことです。

極微量濃度で死滅させる効果があります。

例えば、大腸菌に対してであれば5~10ppbと云う、極微量濃度で死滅させる効果がある。※(銀の1ppb溶液は銀1gを、一辺10mの立方体水槽一杯分の水に溶かした溶液のこと。)

このことから、いかに微量で効果があるかお解りいただけることと思います。

3.銀イオン水の短所

抗菌効果が高く、かつ安全性の高い金属である銀は、抗菌剤の主成分として申し分ない特徴を持つ金属です。

しかし短所もあります。

それは、銀は塩素などのハロゲンに弱いことです。

銀は、塩素などのハロゲンと極めて結合親和性の高い金属です。

そのため、周囲環境にハロゲンが存在すると容易に結合してハロゲン化銀を形成します。

銀系抗菌剤は使用環境中に塩素などが存在する場合には、抗菌効果の劣化が起こりえます。

水道水にはカルキが添加されているので併用することができません。

4.どうやって除菌しているのか?

1.まず、銀イオンが細菌に吸着し、菌体内に取り込まれます。

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2.次に、銀イオンが細菌の様々な酵素と反応します。

                    

3.酵素の働きを阻害し、細菌の増殖を抑制します。

5.人体の影響は?

細菌をやっつけてしまうようなモノなら、人体にも悪い影響はないのか?と思われるのはごもっともな発想ですが、実は銀とは、非常に古典的な物質で、抗菌材だけでなく、食品添加物としてさえ使われるような安全なものです。

分かり易い具体例としては、製菓材料のアザランや、昔ながらの清涼剤である仁丹の表面の銀色には、まさに銀が使われています。

銀イオン水は胃酸の中の塩酸に触れるとたちどころに不溶性のAgClとなり、人体に吸収される心配はありません。(飲み込んだとしたらそのまま体外へ排出されます。)

6.消臭効果がある!!

銀イオンの除菌力が、ニオイの原因菌を退治することで、菌が原因となるニオイの発生を防ぐこと(防臭)が可能になります。

銀イオンの抗菌力は腐敗臭を含むいろいろなニオイの発生防止にご活用いただけます。